相対音感と絶対音感の違い
耳コピについて調べていると、「絶対音感」や「相対音感」という言葉をよく見かけると思います。なんとなく「音感がいい人が持っているもの」というイメージがあるかもしれませんが、実はこの2つは性質が全く違うものです。今回は、それぞれの特徴と、耳コピとの関係について紹介します。
① 絶対音感とは
絶対音感は、聞いた音を単独で「これはドの音だ」「これはラの音だ」のように、基準なしでそのまま判定できる能力のことです。多くの場合、幼少期からの音楽教育によって育つと言われていて、大人になってから新しく身につけるのはかなり難しいとされています。
② 相対音感とは
相対音感は、ある音を基準にして、そこからの音の高さの差(音程の幅)を聴き取る能力のことです。例えば「さっきの音より少し高いな」「これは基準の音から5つ上がった音だな」というように、音と音の関係性で捉える力です。絶対音感と違って、相対音感はトレーニングによって大人になってからでも育てやすいと言われています。
③ 耳コピに必要なのはどちらか
実は、耳コピで一番頼りになるのは絶対音感ではなく、相対音感です。曲のメロディーやコードは、基本的に音と音の「relationship(関係性)」で成り立っているので、「最初の音から見てこの音はどれくらい高いか」を捉える力があれば、絶対音感がなくても十分に耳コピは可能です。実際、プロのミュージシャンの中にも、絶対音感を持たずに相対音感だけで活躍している人はたくさんいます。
④ 相対音感を鍛える練習方法
一番シンプルな練習方法は、知っている曲のメロディーを、鍵盤で実際に音を出しながら追いかけることです。最初の音を適当に決めて、そこから「次の音は上がるか下がるか、どれくらいの幅か」を考えながら鳴らしていくと、自然と音同士の距離感が身についてきます。耳コピそのものが、実は相対音感を鍛える一番の練習方法とも言えます。
⑤ 焦らず、繰り返すことが一番の近道
相対音感は、一夜にして身につくものではなく、地道な繰り返しの中で徐々に育っていく力です。最初はなかなか音が当てられなくても、何曲も耳コピを重ねていくうちに、自然と「だいたいこのへんの音だな」という感覚がついてくるようになります。
まとめ
絶対音感がなくても、耳コピは十分にできます。大切なのは、音と音の関係性を捉える相対音感で、これは練習によって誰でも育てていける能力です。完璧を目指さず、好きな曲を使って気軽に練習を重ねていくのが、一番の上達法だと思います。
耳コピステーションを使ってみる